お役立ち情報

自動車検査証（車検証）は車載しておくことが義務となっております。

車検に合格すると交付されるステッカー。クルマのフロントガラスの見やすいところに貼ります。次の検査時期が表示されており、上段が検査年、下段が検査月となります。これを見れば、すぐに次の車検がいつか、分かるようになっています。

一般的な乗用車は新車購入時に3年、以後2年ごとに車検を行います。ちなみにレンタカーや運送業者の使うトラックは初回2年、以後1年ごとです。これは走行距離が多いため検査期間を短くしているためです。

前検査とは、車検前に車検点検項目について検査を行うことです。後整備とは、車検後に車検点検項目ではない、気になる箇所について整備を行うことです。

整備業者に頼まず、ユーザー自ら検査場に持ち込むことをユーザー車検といいます。
最近はそれを代行する業者もいますが、何の資格も罰則もありません。車検そのものは合格するだけならそれほど難しくないのですが、後整備をしっかりやらないと大きなトラブすにつながりかねません。そういう意味では、整備工場などの専門家に頼んだ方が安心と言えます。

ドライバーだけでなく、みんなの安全を守るためには車検はあります。もしブレーキがよく利かないようなクルマが走っていたら危険です。自賠責保険への加入が車検の条件となっているのも、万一の事故の際にドライバーが補償を何もできなかったら被害者が困るからです。また、マフラーもなしに走行していれば排ガスがひどいことになり、周囲に迷惑をかけることになります。

クルマがきちんと整備されていて基準内にあるかどうか定期的に検査することで、事故を防止し日本のクルマ社会を健全にするために車検があるのです。もし車検を受けないで行動を走ると厳しい罰則があります。

ただ、車検に合格したからといってクルマが完璧に整備されているということにはなりません。車検は保安基準にその時点で適合していれば通りますし、その検査は目視とテスターが中心です。「車検に受かっているから安心」というわけではないのです。法定点検などを含めクルマの状態をきちんとチェックし整備をしておく必要があり、それはドライバーの責任でもあるのです。

車検を受ける際に必要となる書類は①車検証、②自動車納税証明書、③自動車損害賠償責（自賠責）保険証です。このほか使用者の認印も必要となります。

車検の費用は法定費用と、それ以外の点検や整備、手数料など大きく2つに分けられます。このうち法定費用は自動車重量税、自賠責保険料、印紙代で、どこで車検を受けても費用に差はありません。クルマの重量などにもよりますが、小型乗用車で5万円程度はかかります。車検費用というと小型車で10万円前後というイメージがあるかもしれませんが、実はその半分は法定費用なのです。

法定費用以外の料金については、基本的には24カ月点検整備、検査代、代行手数料などが中心です。もちろん不具合が見つかって別途、修理や部品交換をすればその分だけ料金がかかります。

それぞれ工費や使用する部品などが異なるため、料金は工場によって違います。一般的には自動車ディーラが高めで、専業工場と呼ばれる町の修理工場が低めと言われています。安いに越したことはありませんが、その中でも、しっかり点検整備してくれる工場にお任せしましょう。

自動車の分解整備を行う整備工場には指定工場と認証工場の2種類があります。通常の整備はどちらも同じですが、車検の方法が異なります。

指定工場は「民間車検場」とも呼ばれているように自社で車検の検査ラインを持っており、その場で車検を行っています。これに対し認証工場は各地の運輸支局（軽自動車の場合は軽自動車検査協会の検査場）に持ち込んで、検査してもらう必要があります。自前の検査ラインがないためですが、お客さんからすれば大きな違いはありません。

認証工場は全国に9万軒強あり、このうち3割程度が指定工場です。指定工場は設備や整備士の数をはじめ認証工場に比べ基準が厳しく、自動車ディーラーの整備工場など規模の大きいところが多いのが特徴です。

規模の大小がそのまま技術や料金の差になっているわけではありませｎ。信頼できる整備士やスタッフがいる工場であれば、どちらも大きな差はないと思います。

整備というと「お金や時間がかかる」と否定的にとらえる方もいますが、そんなことはありません。ユーザーにとって”お得”になることも数多くあるのです。整備はクルマが壊れてから行うものだけではありません。「予防整備」という言葉があるように、クルマの状態をよくするため、また良い状態を保つための整備もあるのです。

例えばアライメント整備。タイヤを走行していると取り付け角度などが市場地を超えてしまうことがあります。それを点検・整備して正常な状態に戻すと走行フィーリングが良くなるだけでなく、燃費も向上するといわれています。またエンジンやトランスミッションのオイルを早めに交換するだけで故障を未然に防ぐことができたり、燃費向上につながります。

ブレーキパッドが磨り減った状態で走っていたらどうなるのか。安全確保という意味でも工場できちんと点検・整備してもらうことはメリットが大きいのです。

海が近いところであれば、まずは防錆です。雪国も同様で、除雪の際に塩化ナトリウムを散布するのでサビやすい状態となっています。大半のクルマは防錆対策をしていますが、用心するにこしたことはありません。定期的に整備工場にクルマを持ち込み、足回りなどへ影響をチェックしてもらうことも大切です。もちろん新たな防錆対策も相談に乗ってくれるはずです。

また、サンデードライバーが多い都市部ではバッテリーあがりなどに注意が必要です。日常的にクルマを使用していないと思わぬトラブルが起こることもあるので、長期ドライブなどの前には整備工場にクルマを持ち込んで、しっかり点検してもらうのが安全です。

地域だけでなく、ドライバーの使い方によってもクルマの状態は大きく変わります。日常点検はもちろんですが、地域特性やドライバーの運転状況をよく知っている「かかりつけの工場」、いわばクルマのホームドクターを持てば、いつでも安心して運転できるのではないでしょうか。

信頼できる整備工場にクルマのことをお任せするのと同時に、ドライバーが自ら点検することも車のトラブル防止につながります。ちょっとしたトラブルも大きな事故につながりかねないので、日ごろから自分で点検をするように心がけましょう。とくに長距離ドライブ前などは欠かさずに行いましょう。

点検のポイントは、まずボンネットを開けてエンジンルームをチェックします。ブレーキ液、バッテリー液、エンジンオイル、ウインドウォッシャー液などが不足しているか確認します。次にクルマのまわりです。タイヤのヘリ具合やランプの点灯状態を確認します。もしタイヤに日々が入っていると破裂（バースト）する可能性もあり、オンにしてランプが点灯しないのも危険です。それだけに点検が大切なのです。

最後に運転席での点検です。ブレーキペダルの踏みしろやエンジンのかかり具合、ワイパーの作動状況などを確認します。すべてやるのは面倒だと思われるかもしれませんが、習慣にしてしまえばそれほどでもありません。トラブルを防ぐためにも、日常点検を行いましょう。